テレビ朝日は24日昼、ネット上などで「女性蔑視だ」と指摘を受けた報道番組「報道ステーション」のウェブCMを取り下げ、「不快な思いをされた方がいらしたことを重く受け止める」と謝罪した。
テレビ朝日のユーチューブアカウントや報道ステーションのツイッターアカウントに22日に公開されたウェブCMは、若い女性が「どっかの政治家が『ジェンダー平等』とかってスローガン的にかかげてる時点で、何それ、時代遅れって感じ」などと語った後、画面に「こいつ報ステみてるな」との言葉が表示される内容だった。
ツイッターには「女性をばかにしている」などと批判の声が上がる一方、「今どきジェンダー平等なんて当たり前ってことじゃないの」とCMの内容を違和感なく受け入れる意見もあった。
CMはユーチューブでもツイッターでも24日昼ごろに削除され、見られなくなった。報道ステーションのツイッターアカウントは同日午後0時56分、「今回のWebCMについて」として、CMの狙いを伝える文書を掲載した画像を投稿した。
画像の文書では「幅広い世代の皆様に番組を身近に感じていただきたいという意図で制作しました。ジェンダーの問題については、世界的に見ても立ち遅れが指摘される中、議論を超えて実践していく時代にあるという考えを伝えようとしていたものでした」と説明した上で、「その意図をきちんとお伝えすることができませんでした」とした。「不快な思いをされた方がいらしたことを重く受け止め、お詫びするとともに、このWebCMは取り下げさせていただきます」と謝罪した。
◆本紙取材に「責任はテレビ朝日にある」
東京新聞は同日午前、テレビ朝日広報部に取材を申し込み、質問事項を書面で提出した。これに対し、同社からは同日午後3時半すぎ、書面で回答が寄せられた。
CMを制作したのは自社か広告代理店かについては、「制作の過程については従来お答えしておりません。責任はテレビ朝日にあります」とした。
ツイッター版で、フォロワーらからのリプライ機能が制限されていたことを指摘する意見に対しては、「番組ではツイッターにPR動画などを公開する際は、リプライを制限することもあり、今回も公開した段階で同様の措置をとっています」と説明。
今回のCMに関して、同社に視聴者からの意見が寄せられているか尋ねた質問には「公表を前提としていませんので、お答えは控えさせていただきます」とにごした。
このほか、本紙は書面で「CMはどのような層にどのようなことを訴えかける狙いで制作したのか」「CM中の『ジェンダー平等とかって~』という発言はどのような意味なのか」「CMが批判されたことに対する受け止めは」などと尋ねたが、これらの質問に対しては、CMを取り下げるツイッター投稿と同内容の文書でまとめての回答となった。
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