中能登町井田の不動滝で五日、滝開きがあった。僧侶や一般の参加者ら七人が、降雨で例年より水量が増した落差約二十メートルの滝に打たれ、家内安全や無病息災を願った。
同地区にある円光寺の長谷契俊(けいしゅん)住職による法要の後、ほら貝の音を合図に白装束姿の参加者が順に滝つぼへ。主催する地元の住民団体「不動滝を護(まも)る会」によると、滝は朝方から降り続いた雨の影響で例年の三、四倍に増水。安全確保のため、滝の少し手前で数分間手を合わせた。
滝行を終えた参加者は、晴れ晴れとした表情を浮かべた。初参加の表由紀子さん(50)=金沢市=は「コロナで大変な時だから気合を入れて頑張ろうと思って」と話し「あいにくの天気だったが迫力があって、これからも頑張ろうと思えた」と話した。
かつて修験者(しゅげんじゃ)の荒行(あらぎょう)の場として栄えた不動滝は、白山を開山したとされる泰澄(たいちょう)大師が約千三百年前に開いたとされ、滝開きは毎年実施されている。同会の原田好博会長(72)は「雨やコロナの心配もあったが何とか滝開きできて良かった」と胸をなで下ろした。 (大野沙羅)
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