昆虫を食材に使った菓子を売る店が六月、前橋市大胡町にオープンした。店はカマキリにちなんだ「灯螂(とうろう)舎」と名付け、コオロギのパウダー入り焼き菓子や、虫をデザインしたアクセサリーなどを陳列。店主の大沢栞那(かんな)さん(25)は「虫好きが全国から来る店にしたい」と意気込んでいる。 (池田知之)
売り場には、コオロギパウダーを使ったオリジナルのクッキーやビスコッティなどが並ぶ。コオロギは、エビのような甲殻類や木の実などに似た風味があり、菓子はナッツやレーズン、スパイスなどと合わせた。
食材としての昆虫は、衛生的な環境で飼育されているが、見た目が苦手な人にも配慮。菓子はあえて虫の外観を感じさせないようにしたという。
大沢さんは、子ども時代から生き物好きで、虫や爬虫(はちゅう)類に親しんできた。前橋市のアンティークショップなどで働いていたが、自らの店を持ちたいと一念発起。倉庫をリノベーションし、開店した。
店内には、アンティークの家具や雑貨も置き、しゃれて落ち着いた雰囲気。虫にちなんだ工芸品なども展示販売し、昆虫の持つ魅力を知ってもらう店作りを意識した。
世界の人口増に伴う将来の食料不足が指摘され、世界中で昆虫食が注目されている。大沢さんは「昆虫が、野生鳥獣の肉を使ったジビエ料理のような、食の選択肢の一つになればいい」と期待している。
商品は菓子二個入りが二百円から。灯螂舎の営業は正午〜午後五時。定休日は月、火曜。祝日は営業する。インターネットの通信販売もできる。問い合わせは同店=電050(5532)0221=へ。
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