岐阜県の下呂市、郡上市周辺の郷土料理「鶏(ケイ)ちゃん」が盛り上がっている。ひと口大に切った鶏肉を味付けてキャベツとともにフライパンで炒めるだけでできる簡便性の高さに加え、1パック200~250g前後で300~400円台と手頃な価格、保存性の高い冷凍パックもあるなど、食品スーパーではコロナ禍の内食需要の高まりで配荷が進む。
また、パック・調味料などのメーカーや飲食店らが集まって作る「鶏ちゃん合衆国」では来年の建国10周年を前に、参加するメーカーらが新商品を開発するなど、「鶏ちゃん」のさらなる知名度アップに尽力している。
合衆国のメンバーに今年から参加している愛知県名古屋市のみそ・醤油メーカーのイチビキは鶏ちゃん合衆国が監修した「鶏ちゃん釜めしの素」を8月からネットショップで先行発売している。
同社は「割烹釜めしの素シリーズ」「味付けもやしシリーズ」などを展開する岐阜市のカネカ食品を子会社にしているほか、下呂市のパックメーカー・萩原チキンセンターが監修した「鶏ちゃんのたれ しょうゆ味」を販売するなど、つながりがあった。このほど岐阜出身の社員から「試しに釜飯を作ってみたらおいしかった」との意見があり、新商品を企画した。
「鶏ちゃん釜めしの素しょうゆ味」は2合用のレトルトタイプ。ニンニクとショウガ、醤油などで味付けした国産鶏もも肉のほか大豆もやし、ニンジン、タマネギの野菜を合わせて炊き上げる。
キャベツ、ごはんと炒めて作る「鶏ちゃん風焼飯」にアレンジしてもおいしく食べられる。
一方、郡上市のみそ・醤油メーカーの丸昌醸造場では、減塩タイプのたれ「減塩 鶏ちゃん焼きのたれプラス」を発売している。
岐阜県によると県民の7割が食塩を摂りすぎで、野菜不足。同社では「鶏ちゃん醤油」「塩鶏ちゃん」「鶏ちゃんみそ(甘口・辛口)」のたれ商品をラインアップしており、野菜も同時に摂れる鶏ちゃんを推進するため25%塩分を減らした減塩タイプを開発した。
本場郡上の治郎兵衛みそを使用し、長良川源流の水で仕込んだ。鶏肉にたれを軽く混ぜ合わせ冷蔵庫で30分なじませ、フライパンで野菜とともに炒め合わせる。自宅で簡単に郡上の「鶏ちゃん焼き」が味わえる。
からの記事と詳細 ( 岐阜「鶏ちゃん」 手軽・手ごろで需要つかみ好調 釜飯、減塩たれなど派生商品で盛り上げ - 食品新聞社 )
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