Thursday, July 14, 2022

小矢部・石動、50年以上営業「田原」 焼肉店3年ぶり「復活」 創業時のたれも継承|地域|富山のニュース|富山新聞 - 北國新聞デジタル

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開店に向けた準備を進める中田さん=小矢部市本町

開店に向けた準備を進める中田さん=小矢部市本町

  ●19日親交あった中田さん開業

 小矢部市石動町で五十数年間にわたって営業し、2019年8月に閉店した「焼肉 田原」が19日、市役所そばの同市本町で「復活」する。創業当時からの秘伝のたれも引き継がれており、住民は惜しまれながら歴史に幕を下ろした店の3年ぶりのオープンに期待を寄せている。

 関係者によると、「焼肉 田原」は1965(昭和40)年ごろ、田原安時さんが創業。アットホームな雰囲気で人気を集め、元市職員の峠幸子さん(76)が89年から閉店まで切り盛りしていた。自らの体力の衰えに加え、店の前を通る県道の拡幅が決まったことを契機に店を閉じた。

 閉店後、かねてから「焼肉 田原」に酒を届けるなどの取引を通じて親交のあった中田秀樹さん(52)=同市本町=が「市内でいつか店を復活させたい」と峠さんに申し出た。峠さんが創業当時から手作りしていたしょうゆだれを復活させ、事業とともに中田さんに引き継ぐことが決まった。当面は峠さんも店を手伝う。

  ●当面は先代も手伝い

 中田さんは「通常の焼肉店ではなく、『焼肉 田原』を運営したかった。多くの人に親しまれていただけにハードルは上がるが、しっかりと引き継ぎたい」と意欲を見せ、峠さんは「自分の代で店をなくすのはしのびないと思っていた。『田原』の名前が残るのはありがたい」と感謝した。

 営業時間は午後4時半~10時で不定休。ホームページや電話などで営業日を確認した上での来店を薦めている。問い合わせは「焼肉 田原」=0766(92)2911=まで。

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