Tuesday, October 26, 2021

「腹くくって いったれぃ!」 ヤクルトを優勝へ鼓舞した謎の紙 - 毎日新聞 - 毎日新聞

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【DeNA-ヤクルト】リーグ優勝し選手たちに胴上げされるヤクルトの高津臣吾監督=横浜スタジアムで2021年10月26日、梅村直承撮影 拡大
【DeNA-ヤクルト】リーグ優勝し選手たちに胴上げされるヤクルトの高津臣吾監督=横浜スタジアムで2021年10月26日、梅村直承撮影

 プロ野球セ・リーグは26日、優勝へのマジックナンバーを「2」としていた東京ヤクルトスワローズが6年ぶり8回目のリーグ制覇を決めた。DeNAに勝利し、2位・阪神が中日に敗れた。前年最下位チームの優勝は前回2015年に2年連続最下位から頂点に立ったヤクルト以来で6回目。

高津監督「よく踏ん張った」と選手を称賛

 力を合わせて、それぞれの役目を果たす。高津監督が現役時代、日本一になった2001年もそうだった。あれから20年。ベンチでどっしり構え、采配を振った指揮官は「阪神の勝敗は気になったけれど、その前に今年を象徴する良い打線のつなぎと良い投手のつなぎ、良い形で今日(の試合)を取れたのが良かった」と笑みを浮かべた。

 前日まで14試合連続安打と好調のサンタナと6番の中村が流れを作った。同点の三回、塩見、青木の連打に村上のしぶとい右前打で1死満塁。サンタナは右中間へ、続く中村も左中間へともに2点適時二塁打を放った。

 「お前がその気になれ、その気になってチームを勝利に導くように必死になれ」。春季キャンプで臨時コーチを務めたOBで名捕手だった古田敦也さんの言葉を胸に、正捕手の座を守り通した中村が打撃で援護した。

 投手陣は総力戦。先発の高梨が4回を投げ、20日に先発した4番手の高橋が六、七回を無失点。最後は清水、マクガフの盤石のリレーで相手打線を寄せ付けなかった。

 1週間前の19日。マジック「4」で甲子園に乗り込んだものの、そこから1分けを挟んで3連敗し、計33失点と重苦しい空気が漂った。神宮に戻った24日の試合前。ロッカールームに一枚の白い紙が張ってあった。「腹くくって いったれぃ!」。誰も張ったところを見ていなかったが、それは高津監督の達筆な筆ペン文字にそっくりだった。選手たちは重圧を乗り越える勇気をもらった。

 「よく踏ん張った、よく我慢した、よく耐えた。一番はよく踏ん張った。本当に強くなった」。高津監督は心の底から選手たちをたたえた。【中村有花】

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