Saturday, February 27, 2021

綾瀬はるか、“無双”女優へと昇格 過去出演ドラマ満足度にみる比類なき存在感 - ORICON NEWS

antakatabur.blogspot.com
 4週連続でドラマ満足度ランキング首位を独走中のTBS系日曜劇場『天国と地獄〜サイコな2人〜』。なかでも主演の綾瀬はるかの(心と体が入れ替わったことにより)見た目は刑事、中身はサイコパスな殺人鬼という難役に、絶賛の声が集まっている。女優デビューから20年。近年はますます役の幅を広げ、アクションも見事にこなすなど、名実ともにトップ女優となった。男女幅広い世代から支持を集めるその存在感を、過去出演作の満足度調査をもとに振り返る。

【写真】その他の写真を見る


■演者としての実力を見せつけた『天国と地獄〜サイコな2人〜』

 TBS系日曜劇場『天国と地獄〜サイコな2人〜』が、ドラマ視聴者の満足度を調査する「オリコンドラマバリュー」のトップを独走している。初回こそ84Pt(100Pt満点)と2位発進だったが、2話目で96Ptと急上昇。4話目では「出演者の演技」「物語」「演出」などの項目で満点を獲得し、自己最高の98Ptをマークした。

 ちなみに「主演」項目については、初回から満点を獲得している。2020年は年明けに放送された新春スペシャルドラマ『義母と娘のブルース 2020年謹賀新年スペシャル』(TBS系)のみで、そのほかの映画・ドラマへの出演が少なかっただけに、女優・綾瀬はるかへの待望がうかがえた結果だった。

 天真爛漫なキャラクターで、男女幅広い世代から愛される綾瀬はるかだが、近年は演技にますます磨きがかかっており、ここ数年の出演作は軒並み高評価を得ている。ここではドラマ満足度調査を開始した2014年以降の主演作と視聴者の声をもとに、綾瀬はるかの女優としてのポテンシャルを探った。

■親近感で女性ファンも増加した『きょうは会社休みます。』

『きょうは会社休みます。』(2014年10月期・日本テレビ系)で綾瀬が演じたのは、彼氏いない歴=年齢(30歳)というこじらせOL。可愛いのにどこか残念な女子を演じさせたら天下一品であるのは、“干物女”という流行語を生んだ連ドラ単独初主演作『ホタルノヒカリ』(2007年7月期・日本テレビ系)でも証明済みだ。同ドラマでもチャーミングなコメディエンヌぶりを遺憾なく発揮し、満足度調査の「主演」項目では初回こそ19Ptだったものの、2話以降は最終話まで20Pt満点を保持して完走している。

 視聴者からは「ハマり役」と共に、主に20〜40代女性からの「共感できる」といったコメントが目立った。「キラキラ」や「映え」とは程遠く、恋や仕事にひたむきに奔走する姿にはリアリティがあり、自らと重ねて見ていた視聴者も多かったようだ。

 なお『天国と地獄』の彩子も、本来は仕事に熱中するあまり恋とは無縁。部屋はゴミの山といった、けっこうな干物女である。正義感が空回りする生真面目さや不器用さも『きょうは会社休みます。』や『ホタルノヒカリ』に通じるものがある。

 心と体が入れ替わって以降はクールな演技が光るが、最終回までには本来の干物に戻った綾瀬を見たいと願う視聴者も少なくないはずだ。

■アクション女優としての覚悟を見せつけた『奥様は、取り扱い注意』

『奥様は、取り扱い注意』(2017年10月期・日本テレビ系)では、元特殊工作員で現在は主婦という異色なキャラクターを演じた。持ち前の格闘能力を武器にご近所トラブルを解決するストーリーで、毎話盛り込まれるキレキレなアクションも話題となった。

 おっとりとした天然キャラの印象が強い綾瀬だが、デビュー前の中学生時代、中国地区の駅伝大会に出場しているなど、実はかなり高い身体能力の持ち主でもある。同時期に挑んだ『放送90年 大河ファンタジー 『精霊の守り人』(2016〜2018年・NHK総合)では、槍アクションをこなすために撮影の3ヶ月前から肉体改造に励んだことを明かしている。

 そうした演技へのストイックな取り組みがさらに好印象をもたらし、『奥様は〜』の満足度調査の「主演」の項目も、全話平均18.1Ptと高評価を獲得した。視聴者コメントでは20〜50代男女からの「綾瀬のアクションが新鮮」「カッコイイ」との声が目立ち、アクション女優としての才能を広く知らしめたことがうかがえる。

 陸上部出身だけに、走りのフォームの美しさにはとくに定評があり、『天国と地獄』の第6話で見せた逃走シーンには「走りがイケメン!」といった絶賛の声がSNSに相次いだ。

■『義母と娘のブルース』、母親役で演技の幅に広がり

『義母と娘のブルース』(2018年7月期・TBS系)では、血の繋がらない娘の母親になるべく奮闘する元キャリアウーマンを演じた。綾瀬にとっては同ドラマが初の母親役。とは言え、ビジネスパーソンとしての振る舞いが抜けきれず、日常生活でもカチッとしたスーツにパンプス、娘にも敬語で話すといったチグハグさが笑いを誘った。

 しかし同ドラマの真髄は義母と娘が共に成長し、自立するまでの10年の物語である。たとえ血の繋がりはあっても親子が乗り越える葛藤は永遠のテーマであり、満足度調査ではとくに30〜50代女性からの「感動」と「共感」のコメントが多く上がった。

 なお「主演」の項目は初回こそ14Ptと低発進ながら、話を重ねるごとに評価を上げ、第5話から最終話までは20Pt満点で完走している。

 もともとシリアスな芝居にも定評のあった綾瀬だが、同ドラマでは無表情の中にさまざまな感情を込めるという新境地を開拓。「最初は意外だったけど、どんな役を演じてもハマる」(30代女性)、「間違いなく今の日本を代表する女優の1人」(50代男性)と綾瀬の演技力にうなるコメントも多く見受けられた。

 脚本の森下佳子氏とは同ドラマのほかにも、『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年7月期)、『白夜行』(2006年1月期)、『JIN-仁-』(2009年10月期、2011年4月期)など、TBS系の数多くの作品でタッグを組んできた。『天国と地獄』は満を持してのオリジナルストーリーであり、女優・綾瀬はるかを知り尽くした森下氏がさらなるポテンシャルを引き出したドラマとも言える。

 頭脳派のサイコパスな殺人鬼という役どころはまさしく新境地。笑顔なのに目は笑ってないなどの狂気を秘めた芝居はゾゾッとさせるものがあり、確かな演技力で見せるスリリングな展開が見逃せない。

 延期されていた『劇場版 奥様は、取り扱い注意』も3月19日の公開が決まり、まだまだ注目が止まらない。人気と実力を兼ね備えた国民的女優・綾瀬はるかが、次はどんな演技で魅了してくれるのか楽しみにしたい。

●「ドラマ満足度ランキング」とは
「オリコン ドラマバリュー」をもとに集計。オリコングループの調査システム「オリコン・モニターリサーチ」の登録者から毎週、全国690名の視聴者を対象に、各ドラマの「期待度」「満足度」について、「作品」「主演」「主演以外」「セリフ」「映像」「音楽」「美術」「ストーリー展開」を10点満点で調査。「オリコンドラマバリュー」はその結果を、過去1年間のデータに照らして偏差値化した。「視聴量」「主演」「主演以外」「内容」という4項目に加え、Twitterのツイート量を加えた「話題性」の5項目を各1〜20ポイントとし、計100ポイント満点で集計している。

Let's block ads! (Why?)


からの記事と詳細 ( 綾瀬はるか、“無双”女優へと昇格 過去出演ドラマ満足度にみる比類なき存在感 - ORICON NEWS )
https://ift.tt/2O36hxE
エンタメ
Share:

0 Comments:

Post a Comment