実施本部長の二谷裕真氏は「ほんとに紅白はできるんだろうか、いや、やっていいんだろうか。新型コロナウイルスの猛威に、何度となくそんな気持ちにさせられました。それでも、『今こそ歌おう みんなでエール』、私たちが紅白に託した思いは、ご出演くださったみなさんのお力を借りて届けることができた、放送してよかったと、今は誇りを持って、そう思います」と紅白を終えてのコメントを発表。
昨年は史上初めて無観客での開催。NHKホールだけでなく複数のスタジオから放送する異例のスタイルとなった。「無観客だからこそ実現したNHKホール改造ともいえるステージは、全方位からカメラが映し出す見たこともない映像を生み出しました。また、別スタジオをオーケストラスタジオとして、性格の全く異なったステージを作ることもできました」と自賛する。
司会については「これまでにない紅白の空間で、内村光良さん、二階堂ふみさん、大泉洋さんら司会陣は、縦横無尽に絶妙のコンビネーションを見せてくださいました。そしてどの歌唱シーンも、勇気、元気、共感、感動、さまざまなエールをお茶の間に届けきったと思います。医療現場の最前線でコロナと戦ってくださっている医療従事者に感謝と希望を歌い、子供たちの笑顔を守りたいと願い、けん玉で世界記録を打ち立て、紅白で世界がつながりました。両軍の最後は、優しくも力強い愛が歌われ、視聴者のみなさんそれぞれの心に響いたと思います」と振り返る。
「紅白レジェンド・北島三郎さんもリモートで新しい紅白を一部始終見守ってくださいました。そして 今年は、視聴者のみなさまの投票を大切にするために、視聴した時間に応じて投票できる票が多くなるという新しい試みをしました。お客さんがいらっしゃいませんでしたが、その分も、テレビをご覧のみなさまに深く紅白に関わっていただくことができたと思っています」と感慨深げ。「第71回紅白歌合戦は、いくつもの制限の中で、新しいスタイルを模索し、その片鱗をつかんだのかもしれません。無事放送できたことが奇跡のようにも感じます。改めて、全ての出演者のみなさん、そして全国の視聴者のみなさま に心より感謝申し上げます」と締めくくっていた。
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