テレビ熊本
去年7月の豪雨で被災した人吉市にあるウナギの名店が、10日から営業再開です。 引き継がれてきた『秘伝のたれ』は、濁流に飲まれ流されてしまいましたが、その味は店の主人の舌にしっかりと記憶され、老舗の味がよみがえりました。 約1年ぶりの営業再開を前に、焼き場ではウナギの香ばしい匂いが広がっていました。 人吉市紺屋町にある上村うなぎ屋です。 【3代目 上村 由紀穂さん】 (もうすぐオープンですが) 「怖いですね(1年ぶりで)自分が仕事についていけるかどうか」 そう話すのは、3代目の上村 由紀穂さん。 去年7月の豪雨で店は2階まで水に浸かり、発災からおよそ2週間後はまだ泥をかき出す作業に追われていました。 【上村 恵子さん】 「『建て直しできるか?』『再建できるか?』と思う。全部なくなった ゼロ」 泥だらけの焼き場、ここには代々継ぎ足してきた『秘伝のたれ』がありましたが、濁流に流されてしまいました。 店の命ともいえる『たれ』は失ってしまいましたが、3代目には職人としての自信がありました。 【3代目 上村 由紀穂さん】 「初代からずっとつないできたたれですけど、今は私と息子が作ってます。頭と舌が覚えてますから失っていません」 豪雨から1年、店の改装が終わり、調理場を切り盛りするのは4代目です。 【4代目 上村 元気さん】 「皆さんの期待に応えられるかどうか、頑張るしかない」 着々と準備は進み、いよいよ上村うなぎ屋、再出発です。 【客】 おいしい?「うん」 「すごくたれが甘くてしっかりウナギに絡んで」 「上村さんの味って感じ」 【客】 「ここが1番です。表現できないぐらいうまい」 ふたを開けると広がる、焼けたウナギのいい匂いとたれの味に、開店と同時に訪れた客も満足した様子でした。 【3代目 上村 由紀穂さん】 「ありがたいです。ご迷惑をかけないようにやっていきたい」 豪雨からの再建を果たしたうなぎの名店。 受け継いできた『秘伝のたれ』は豪雨によって失ってしまいましたが、職人の舌と腕によって、被災前と変わらない老舗の味がよみがえりました。
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