環境に配慮したサステナブルな美容製品が続々と登場するなか、海外で新たにトレンド入りしているのが粉末状のシャンプー「パウダーシャンプー」。なぜ人気が高まっているのか、その魅力をご紹介。(フロントロウ編集部)
海外で「パウダーシャンプー」が人気
クリーンビューティの市場が盛り上がっている今、ゴミの削減を目指す「ゼロウェイスト」や二酸化炭素の排出を減らす「カーボンニュートラル」など、環境に配慮したさまざまなキーワードを目にするようになってきている。
そんなキーワードの中で米大手スーパーマーケットのWhole Foodsが2021年の美容トレンドとして予想するなど注目度が急上昇しているのが、水資源の保護を掲げる「ウォーターレス・ビューティ」。
ウォーターレス・ビューティとは、美容製品の原材料や製造のために膨大に使用されている水の消費を減らそうという動きのこと。水は限りある資源であり、美容製品は消耗品の中でもとくに水の消費量が多いためこの動きが活発になっていて、固形タイプのシャンプーバーなど水を含まない美容製品が急増中。
そんななか海外で人気が高まっているのが、粉末タイプのシャンプーである「パウダーシャンプー」。パウダーシャンプーはこれまでも一部のブランドから販売されていたのだけれど、ここ最近本格的なトレンドになっていて、パウダーシャンプーを専門に展開するブランドが登場するなど急激に製品が増加している。
水を使わずサステナブル
パウダーシャンプーを選ぶことは、環境にとってたくさんのメリットがある。これまで定番だった液体のシャンプーは1本につき80%近くが水だけれど、一切水を含まないパウダーシャンプーを選ぶことで、地球の大切な資源である水を節約できる。
また、水を含まないことで容器の選択肢が増えるため、プラスチック容器を使用しないブランドも多い。コンポスト可能な紙のパッケージに入ったパウダーシャンプーを展開するブランドCocofommの創設者であるリズ・ウェストホフ氏は、「パウダーシャンプーは、調味料入れなど自宅にある色んな容器に詰め替えることができるよ」とTree hugger説明。
さらに液体にくらべて容量も重量も圧倒的にコンパクトになるため、パッケージに使用する材料も節約できるほか、配送の際にかかる二酸化炭素の排出量を抑えられるのも魅力。
しっかり泡立って持ち運びも簡単
パウダーシャンプーは、使い心地や使いやすさについての魅力も多い。
シャンプーとなると泡立ちが気になるけれど、パウダー状の製品は水に触れることで溶けやすいため、簡単にしっかりと泡立てることができる。
そのほかにも詰め替えしやすく軽量なため旅行にもぴったりであることや、1個で液体ボトルの3~4本分に相当する製品がほとんどであるため、買い替える頻度を減らせるなどのメリットもある。
海外で人気が上昇するパウダーシャンプー。日本からでも購入できるものもあるので、ぜひチェックしてみて。(フロントロウ編集部)
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