（25日、第95回記念選抜高校野球大会3回戦 栃木・作新学院9-8香川・英明）
英明はしぶとさを発揮したが、正念場で力尽きた。
3点を追う八回、1点を返し、なお2死一、二塁。百々（どど）愛輝は内角高めの直球をめいっぱい引っ張った。「打った瞬間、いったと思った」。打球は右翼ポール際へ飛び込み、一時逆転の3ランに。公式戦では自身初めての本塁打。右腕を突き上げながらベースを一周し、大歓声を浴びた。
直後の守り。初戦に続き、百々は外野守備から九回のマウンドへ。2年生左腕は「興奮というか、落ち着いていなかった。準備不足だった」。1死一塁で直球が甘くなり、左翼席への2ランを浴びた。
甲子園で初のベスト8入りは持ち越しとなった。夏に向けて百々は「一つのアウトを取る難しさを知った。気持ちで負けないようにしたい」と誓った。
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