Friday, March 31, 2023

大谷翔平 二刀流先発も開幕戦白星ならず 救援陣打たれ逆転負け - nhk.or.jp

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大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手が2年連続で開幕投手 兼 指名打者としてアスレティックス戦に出場し、6回を投げて無失点に抑え10個の三振を奪う力投を見せましたが、チームは1対2で逆転負けし開幕戦での今シーズン初勝利はなりませんでした。

《試合終了13:44=観衆26,805人》    
 |123|456|789|計HE   
エ|000|010|000|150   
ア|000|000|02x|261

【勝利投手】メイ1勝
【セーブ】 ヒメネス1S
【敗戦投手】ループ1敗
【本塁打】なし

大谷選手は30日、相手の本拠地オークランドで行われたアスレティックスとの開幕戦に先発ピッチャー兼3番 指名打者で出場しました。

ピッチャーとしては1回、いきなり先頭をフォアボールで出しましたが、その後は変化球中心のピッチングで3回までヒットを許しませんでした。

4回ワンアウトから初ヒットを許し、続くバッターには左中間へのツーベースヒットを打たれて二塁三塁のピンチを背負いましたが、2者連続で空振り三振を奪って無失点で切り抜けました。最後の三振に取ったボールはこの日最速の162.1キロをマークし、大谷選手は雄たけびをあげながらガッツポーズをして開幕戦から気迫あふれる姿を見せました。

エンジェルスは直後の5回に1点を先制し、大谷選手は6回まで投げて無失点、ヒット2本、フォアボール3つ、三振は毎回の10個を奪って開幕戦からふた桁奪三振を記録し勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りました。球数は93球でした。

バッターとしては1回の第1打席は変化球にタイミングが合わず空振り三振し、4回、ノーアウト一塁で迎えた第2打席でライト前に今シーズン初ヒットを打ってチャンスを広げましたがあとが続きませんでした。6回の第3打席は空振り三振で、マウンドを降りたあとも指名打者で出場を続け、1点を追う8回の第4打席はツーアウト一塁で打順が回りましたが申告敬遠のフォアボールで、この試合は3打数1安打でした。

エンジェルスは8回にリリーフ陣が打たれて逆転を許し、1対2で敗れました。

大谷「やっぱり追加点がどうしても欲しかった」

試合後、大谷選手は「立ち上がりにフォアボールを出したが、なんとかいいリズムで立て直せたと思う。基本的にいい攻撃ができていたとは思うが、あと1本が出なかったというところ。やっぱり追加点がどうしても欲しかった」と話し終盤に逆転された展開を残念がっていました。また1回は、キャッチャーに球種を伝える電子機器「ピッチコム」が故障していたことを明かし「聞こえなくなったので手のサインに変えた。きょうは肌寒かったし、1回に温まるまで、メカニック的にもタイミングがちょっと合わなかった感じがあった」と立ち上がりに苦労した様子でした。

2日後に行われる開幕2戦目のアスレティックスの先発は同い年の藤浪晋太郎投手で、バッターとして対戦することについて聞かれると「やることは変わらない。久々に打席に立つし、どんな球なのかまだデータも見てないのでわからないが、あすは休みなのでイメージして修正して臨みたい」と淡々と話していました。

投手成績

《エンジェルス》
 大谷翔平 右6回93球2安打10三振 防0.00
 ハーゲット右1回0安打1三振 防0.00
●ループ  左1/3回2安打1三振 防54.00
 テペラ  右2/3回2安打0三振 防0.00
            1回 2回 3回 4回 
1(二)ケンプ     |四球|--|三邪|--
2(指)ケイペル    |一ゴ|--|--|見K
3(遊)A・ディアス  |見K|--|--|中安
4(左)S・ブラウン  |右飛|--|--|左2
5(一)アギラール   |--|左飛|--|空K
6(右)ローレアーノ  |--|空K|--|空K
7(三)ピーターソン  |--|空K|--|--
8(捕)ランジェリアース|--|--|左飛|--
9(中)ルイーズ    |--|--|空K|--

      5回 6回 7回 8回 
1ケンプ |空K|--|--|中2|
2ケイペル|--|空K|--|  |
打指ルッカ|  |  |  |空K|
3ディアス|--|四球|--|左安|
4ブラウン|--|三飛|--|右安|
走遊アレン         |  |
5アギラー|--|空K|--|敬遠|
走一ノダ          |  |
6ローレア|--|--|空K|二併|
7ピーター|右直|--|投ゴ|  |
8ランジェ|四球|--|一飛|  |
9ルイーズ|中飛|--|--|右安|
※空K=空振り三振 見K=見逃し三振 敬遠=申告敬遠

《試合経過》

先攻 エンジェルス 開幕キャッチャーは22歳のオホッピー

※オープン戦成績
1(左)ウォード  右.340(47-16)3本9点
2(中)トラウト  右.217(23-5)1本4点
3(投)大谷翔平  左.455(11-5)0本0点
4(三)レンドーン 右.500(36-18)2本9点
5(右)レンフロー 右.289(45-13)4本9点
6(二)レンヒーフォ両.405(37-15)4本7点盗1
7(一)ドルーリー 右.277(47-13)2本8点
8(遊)アーシェラ 右.361(36-13)0本4点
9(捕)オホッピー 右.265(34-9)1本6点
(投)大谷翔平 右 1試合2回1/3 0安打2三振 防0.00

後攻 アスレティックス

※オープン戦成績
1(二)ケンプ     左.233(43-10)0本6点盗2
2(指)ケイペル    左.250(40-10)2本4点盗5
3(遊)A・ディアス  右.273(44-12)0本5点盗5
4(左)セス・ブラウン 左.250(40-10)1本4点盗1
5(一)アギラール   右.262(42-11)2本9点
6(右)ローレアーノ  右.239(46-11)1本6点盗1
7(三)ピーターソン  左.289(38-11)2本6点盗2
8(捕)ランジェリアース右.244(45-11)2本6点盗1
9(中)ルイーズ    右.326(46-15)2本17点盗6
(投)マラー 左 4試合18回30安打15三振 防6.50

10:10 大谷がグラウンドに姿見せる 気温は12度

現地は午後6時すぎ、試合開始まで1時間ほどとなりました。開幕投手を務める大谷選手がグラウンドに姿を現し、外野のフェンスに向かってボールの壁当てを始めました。球場周辺の気温は12度と肌寒く、グラウンドでは試合前の開幕セレモニーの準備が進められています。

【1回表】11:14試合開始 大谷の第1打席は空振り三振

エンジェルスは先攻で、3番の大谷選手は1回表、2アウトランナーなしでこの試合最初の打席に入って相手先発の左腕、マラー投手と対戦し、フルカウントからスライダーを空振りして今シーズン最初の打席は三振でした。

【1回ウラ】1回先頭に四球も味方の好守で無失点

先発のマウンドに立った大谷選手は先頭をストレートのフォアボールで出しましたが、味方の好守にも助けられ、三振1つを奪って無失点で抑えました。

○豆知識○ルール変更(1)「ピッチクロック」

ピッチャーの投球間に設ける「ピッチクロック」と呼ばれるルールは、ピッチャーはランナーがいない場合は15秒、ランナーがいる場合は20秒以内に投球動作を開始しなければならないとしていて、違反するとワンボールが加算されます。

バッターについては制限時間が残り8秒の時点でピッチャーに注意を向けていなければならず、違反するとワンストライクが加算されます。

打席中にとることのできるタイムは1回のみに制限されます。

ピッチャーのけん制の回数も制限され、1打席の間に3回目のけん制が失敗した場合はボークが宣告されてランナーは次の塁に進むことができます。

【2回表】エンジェルスは三者凡退

エンジェルスは相手先発の左腕マラー投手の前に3者凡退でした。
4番レンドーン  見逃し三振
5番レンフロー  ライトフライ
6番レンヒーフォ ライトフライ

【2回ウラ】2者連続で空振り三振で三者凡退に

大谷選手は変化球で2者連続の空振り三振を奪い、危なげなく3人で抑えました。大谷選手がベンチに戻る際にこぶしを握りしめるようすも見られました。

【3回表】エンジェルス初安打も後続倒れ無得点

エンジェルスはワンアウトから8番のアーシェラ選手がこの試合両チームを通じて初めてのヒットを打ちましたが、あとが続かず無得点でした。
7番ドルーリー ショートライナー
8番アーシェラ レフト前ヒット
9番オホッピー サードゴロ
1番ウォード  ショートゴロ

【3回ウラ】大谷が6球で三者凡退に ここまでで36球

大谷選手はわずか6球で3者凡退に抑えました。投げた6球はすべて変化球で、三振を1つ奪いました。

【4回表】大谷が今季初ヒット チャンス広げるも得点ならず

ノーアウト一塁で大谷選手が第2打席に立ちアウトコース高めに来た速球を捉えてライト前ヒットで一塁二塁とチャンスを広げました。打球速度179.6キロの鋭い当たりで今シーズン初ヒットをマークしましたが、あとが続かず得点は奪えませんでした。

2番トラウト   フォアボール
3番大谷     ライト前ヒット
4番レンドーン  レフトフライ
5番レンフロー  レフトライナー
6番レンヒーフォ ショートゴロ

○豆知識○ルール変更(2)「極端な守備シフトの禁止」

大リーグ機構は4人の内野手が二塁ベースの両側に2人ずつ配置することを定めました。これにより内野を5人で守るシフトや、強打者に対する外野の4人シフトなどは禁止されました。

写真のように一、二塁間を内野手3人で守る極端な守備シフトはできなくなりましたが、外野手を内野に置くことは禁止していません。 例えば、外野を守る選手を2人にして内野を5人で守る(ただし、セカンドベースの左右には最低2人が必要)ことは可能です。

なお、このルールに反した場合、攻撃側はその一球を“ボール”とするか、プレーで発生した結果(例えばヒットなど)のどちらかを選択することができます。

【4回ウラ】大谷 二、三塁のピンチも連続三振で切り抜ける

大谷選手はワンアウトから連続ヒットで二塁三塁のピンチを背負いましたが、2者連続で三振にとり無失点で切り抜けました。この回取ったアウトはすべて三振で、最後はここまでで最速の162.1キロの速球で空振り三振を奪い、雄たけびをあげながらガッツポーズをしてベンチに戻りました

【5回表】エンジェルス★1-0 22歳のオホッピーが先制打

エンジェルスはワンアウトから8番アーシェラ選手が2打席連続ヒットとなる内野安打を打ち、相手のエラーも絡んで二塁に進みました。さらに相手のワイルドピッチでワンアウト三塁となり、9番オホッピー選手がレフトへタイムリーヒットを打って先制しました。

7番ドルーリー ショートゴロ
8番アーシェラ 内野安打
(相手エラーで二塁進塁→暴投で三塁進塁)
9番オホッピー レフト前タイムリーヒット ★1-0
1番ウォード  セカンドゴロダブルプレー

【5回ウラ】大谷は毎回の8奪三振目 無失点投球続く

大谷選手はフォアボールでランナーを出しましたが三振を1つ奪って無失点で抑えました。大谷選手はここまで毎回の8つの三振を奪っています

【6回表】大谷の第3打席は空振り三振

大谷選手は1アウトランナーなしで第3打席に立ち、この回から登板した2人目のザック・ジャクソン投手と対戦しフルカウントからインコースの速球を空振りして三振でした。
2番トラウト  レフトフライ
3番大谷    空振り三振
4番レンドーン フォアボール
5番レンフロー レフトファウルフライ

【6回ウラ】大谷 この回も2三振奪い10奪三振

大谷選手はこの回もフォアボールでランナーを出しましたが、2つの三振を奪って無失点に抑えました。これで奪った三振は10個となり開幕戦からふた桁奪三振を記録しました。

【7回表】エンジェルスは三者凡退

エンジェルスはこの回から登板した3人目のアセベド投手の前に三者凡退でした。
6番レンヒーフォ セカンドゴロ
7番ドルーリー  空振り三振
8番アーシェラ  空振り三振

【7回ウラ】エンジェルスは2人目の投手が三者凡退に抑える

エンジェルスは大谷選手のあとを受けてこの回から登板した2人目のハーゲット投手が3人で抑えました。

○豆知識○ルール変更(3)「ベース」が大きくなった!!

ベースの大きさが従来の15インチ四方から18インチ四方に変更され、およそ7.6センチ大きくなりました。(ホームベースに変更はありません)

一、二塁間と二、三塁間は従来よりおよそ11.4センチ短くなり、選手のけがの防止や盗塁の増加が期待できるということです。

大リーグ機構ではピッチクロックの導入など、ルールの変更で試合のペースを上げ動きのあるプレーを増やすことで、新たなファンの獲得につなげたいとしています。

【8回表】大谷は申告敬遠 観客席からはブーイングも

エンジェルスはこの回から登板した4人目のメイ投手からツーアウト二塁のチャンスをつくり、大谷選手に第4打席が回りましたが、申告敬遠されフォアボールでした。続くレンドーン選手が空振り三振に倒れ、追加点はなりませんでした。
9番オホッピー レフトフライ
1番ウォード  ショート内野安打
(二塁盗塁)
2番トラウト  レフトライナー
3番大谷    申告敬遠
4番レンドーン 空振り三振

【8回ウラ】1-2★アスレティックス 逆転され大谷の勝ち星消える

エンジェルスはこの回から登板した3人目のループ投手が先頭の9番ルイーズ選手をヒットで出し、続くケンプ選手にタイムリーツーベースヒットを打たれて、同点に追いつかれ、大谷選手の勝ち投手はなくなりました。さらに、1アウト二塁の場面で4人目で登板したテペラ投手がタイムリーヒットを打たれ、エンジェルスは勝ち越されました。

【9回表】エンジェルス走者出すも無得点で試合終了

1点を追うエンジェルスはこの回から登板した5人目のヒメネス投手の前に得点を奪えず、1対2で敗れました。大谷選手はピッチャーでは6回無失点、バッターでは3打数1安打、フォアボール1つと開幕戦から二刀流で奮闘しましたが、勝利で飾ることはできませんでした。
《13:44 試合終了》

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