彦根市など湖東、湖北地域で愛されてきた“ご当地”ボードゲーム「カロム」の日本選手権大会(日本カロム協会)が10月29日、彦根商工会議所(彦根市中央町)で開催される。ボード上の玉をビリヤードのように四隅の穴に入れて競うゲームで、コロナ禍を経て4年ぶりの大会となる。(立花宏司)
直径約3センチの円柱形のおはじきのような玉を使い、約60センチ四方の木製のボード上で持ち玉の「ストライカー」を指ではじき、「パック」と呼ばれる玉に当てて四隅の穴に落とすゲーム。1対1(シングルス)か2対2(ダブルス)で赤色と緑色のチームに分かれ対戦し、自分のチームの色の玉12個を全て落とした後、中央に置かれた「ジャック」と呼ばれる玉を先に落とした方が勝ちとなる。
同協会によると、エジプト発祥という説もあり、国内には明治か大正時代に伝わったとされる。彦根市では仏壇仏具などの木工業者がボードなどを製作し、「一家に1台、カロムがあった」と言われるほど人気だったという。
時代の流れとともに全国で姿を消す中、彦根市を中心とする湖東、湖北地域での人気は衰えず、今も各家庭で楽しまれているほか、地蔵盆や子供会のイベント、学童保育などでも盛んに遊ばれている。同協会は「3世代で楽しめることが最大の魅力だ」と説明する。
日本選手権は地域おこしのため1988年、彦根青年会議所が第1回を開催。多い年は参加者が約800人に達することも。参加者のうち6割ほどが地元からだが、中には北海道、沖縄、シンガポールなどからの出場もあったという。
2019年の32回大会には546人が参加したが、対面型のゲームのため、20年以降はコロナ禍の影響で大会開催は見送られてきた。
今回はシングルス150人、ダブルス240人の計390人と参加人数を絞っての再開で、学年や年齢別に計6クラスに分かれて行われる。60歳以上のシニアクラスは今回は設けないこととした。
参加希望者は24日までに、日本カロム協会のホームページに掲載されているフォームから申し込む。参加料一般1000円、小学生以下のジュニアは600円など。問い合わせは、同協会(0749・22・7522)。
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