今回のテイスターはこの3名
西山綱重さん(左)
「レストランbrusta」店主。トスカーナ州モンタルチーノにて、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの生産者組合から同ワインのスペシャリストに贈られる「レッチョドーロ賞」をオステリア部門で受賞した初の日本人。現在は、移転準備中。
野島麻央さん(中央)
国分グループ本社株式会社マーケティング・商品統括部商品開発部開発二課主任MD担当。(一社)日本ソムリエ協会認定ソムリエ。
藤本智さん(右)
イタリアン「ペペロッソ 池ノ上店」マネージャー&ソムリエ。「カッパス」「インカント」を経て、「イル・プレージョ」で7年半マネージャーを務める。「第13回JETCUPイタリアワイン・ベスト・ソムリエ・コンクール」セミファイナリスト。(一社)日本ソムリエ協会認定ソムリエ。
検証 その1 エバラ 黄金の味 さわやか檸檬
エバラ黄金の味 さわやか檸檬
果実たっぷりでコクのある焼肉のたれ。3種類のレモン原料(レモン果汁、レモンピール、レモンエキス)を使用し、にんにく不使用なのも特徴。豚肉や鶏肉、牛タンなどによく合うテイスト。
苦味と酸味のヴェルナッチャディ サンジミニャーノ
大野木勝浩(エバラ食品) 『エバラ 黄金の味 さわやか檸檬』は厳選された国産りんごを中心にもも、うめなどの果実を3分の1以上使用しております。さらにレモン果汁、レモンピール、レモンエキスを使ったさわやかさを強めた味わいです。にんにく不使用なのも特徴です。今回は牛タンの薄切り、厚切りをご用意致しました。
西山 このたれは軽やかな味わいなので白が合わせやすいですね。ヴェルナッチャ品種由来の苦味をもつ『チェッキ ヴェルナッチャ ディ サンジミニャーノ 白 2018年』がよかったですね。
野島 私も、このたれがさわやかな印象だったので、白が合うと思いました。チェッキ ヴェルナッチャ ディ サンジミニャーノ 白 2018年の引き締まった酸味、繊細でエレガントな味わいがベストマッチでした。牛タンとにんにく不使用のこのたれもすごくマッチしています。
藤本 このたれのアプローチは、酸味があった方が成立します。デリケートな香りとレモンを思わせるさわやかな果実味、塩味のミネラルが豊富なチェッキ ヴェルナッチャ ディサンジミニャーノ 白 2018年が合うと思いました。
西山 ハーブのような香りのヴァンムスーの『ロシュ・マゼ シャルドネ・ブリュット テラヴィティス 白 NV』もとてもよく合いますね。
野島 この泡はグレープフルーツ、レモンのような香りと酸味とキレがあり、こちらも合いますね。
藤本 このヴァンムスーは、牛タンにワインの酸味をレモン代わりに搾ってかけるイメージですね。
チェッキ ヴェルナッチャ ディ サンジミニャーノ 白 2018年
「チェッキ」は1893年創業で現在4代目が指揮をとる家族経営のワイナリー。トスカーナで唯一の白のDOCGとして、このワインはイタリア国内No.1のシェアを誇る。引き締まった酸のエレガントな味わい。
原産国 イタリア
アペラシオン/格付 DOCGヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ
ブドウ品種 ヴェルナッチャ ・ディ・サンジミニャーノ90%、その他10%
生産者 チェッキ
希望小売価格:1860円(税別)
複雑味がたれと寄り添うキャンティ・クラシコ
藤本 赤を選ぶなら、白ワインと同じトスカーナの『チェッキ キャンティ クラシコ〝ストーリア・ディ・ファミリア〞 赤 2017年』がスレンダーな果実味と豊富で緻密な酸があり、すごくバランスが取れていて合うと思います。牛タンと合わせると、ややワインが勝りますが、さわやかな風味の中にもやや甘みを感じるたれと、このキャンティ・クラシコの組み合わせはベストマッチです。
野島 チェッキ キャンティ クラシコ〝ストーリア・ディ・ファミリア〞 赤 2017年はドライフルーツのような香り、成熟した果実の味わいやタンニンもあり、とても焼肉に合う味わいです。「チェッキ」はサンジョヴェーゼの比率が90パーセントと非常に高く、サンジョヴェーゼらしさを生かしたこのアイテムが看板商品です。
西山 このキャンティ クラシコはすごくおいしいですね。フィレンツェの街中で飲むような、イタリアを感じる味。現地でも塩・コショウだけの肉に合わせたりします。
野島 ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナも名物ですよね。
検証 その2 キッコーマン わが家は焼肉屋さん 中辛
たれがつなぐ牛ロース&熟した果実味の赤
窪田亮(キッコーマン食品) 『キッコーマン わが家は焼肉屋さん 中辛』は2種類の旨みとコクのあるしょうゆを使用し、香味野菜や果実などの素材を生かした味わいです。ごま油を別に充填して加えることで、焼肉屋さんのたれのイメージに近いコクのある味わいとなっております。牛カルビと牛ロースでお召上がりください。
藤本 たれの甘みと牛ロースの脂の甘みがあるので、このペアリングで大事なのは渋味です。渋味は脂を吸着してくれるからです。たれの甘みと相性のいい果実味があり、タンニンが肉の脂を洗ってくれるイメージの赤がいいと思います。
西山 牛ロースは脂が多いので、上品な味わいだと赤であっても負けてしまいます。またその逆もあって、強すぎる味わいだと肉の脂をマスキングしてしまって、最後はワインの味しか残らなくなってしまいます。カリフォルニアの『デ・ローチ ジンファンデル 赤 2017年』を合わせると牛ロースの香りが残りつつもワインの味も同じように口中に残りとてもバランスがいい。たれは牛ロースとワインをしっかりつなぐ大切な役割を果たしています。
野島 たれ単体だと先ほどのキャンティ クラシコも合うと思いました。ここに牛ロースが加わると私もデ・ローチ ジンファンデル 赤 2017年の完熟した果実味や甘さが、より合うと思います。
藤本 このデ・ローチの赤はドライプルーン、リコリスの香りがあり、完熟した黒いベリーを思わせ、タンニンは滑らかで豊富で合いますね。
デ・ローチ ジンファンデル 赤 2017年
「アメリカのブルゴーニュ」と言われるロシアン・リヴァー・ヴァレーで、エレガントでブルゴーニュらしさを感じるワインを造る意欲的な造り手。ドライフルーツのような味わいとハーブの上品な余韻が楽しめる。
原産国 アメリカ
産地 カリフォルニア
ブドウ品種 ジンファンデル96%、プティ・シラー4%
生産者 デ・ローチ・ヴィンヤーズ
希望小売価格 2310円(税別)
牛カルビ&ミディアムボディの赤
西山 牛カルビでは脂が少なめなので、デ・ローチのジンファンデルは負けてしまいます。『ルイ・ベルナール コート・デュ・ローヌ 赤 2018年』は少し冷やし気味で飲むと、スパイシーなニュアンスがよく感じられ、これが合いますね。またロゼもありかなと。『ライマット クラモール オーガニック ロゼ 2019年』もいいと思います。
野島 私も牛カルビには、ミディアムボディでベリー系果実味のルイ・ベルナール コート・デュ・ローヌがベストな相性だと思います。これはグルナッシュとシラーを使っており、スパイシーさもあります。現地ではスーパーやドラッグストアにもあるほどで、コストパフォーマンスにも優れたワインです。
藤本 今回試食した牛カルビは油脂分が少ないですが、その分、肉自体を食べている感じが増します。この甘みのあるたれをつけると、スパイシーな香り、プラムや黒いベリー系の果実味のルイ・ベルナール コート・デュ・ローヌがはまりますね。
野島 3人ともこのたれと牛ロース&牛カルビは意見が一致しましたね。
検証 その3 エバラ 黄金の味 中辛
エバラ 黄金の味 中辛
厳選された国産りんご、もも、うめなどを秘伝の黄金比率でブレンドした、果実たっぷりでコクのある焼肉のたれ。果実の力でお肉が、ぐっとおいしくなる。にんにく感のある、飽きのこない味。
万能な泡のペアリングで脂をリフレッシュ
大野木 『エバラ 黄金の味 中辛』は主力商品です。こちらも厳選された国産りんごを中心に、もも・うめなどの果実を贅沢に原料の3分の1以上使用しており、フルーツベースの飽きのこない味わいが特徴です。こちらは国産牛のカルビでお召し上がりください。
藤本 イタリアではフリッツァンテ(微発泡スパークリングワイン)は脂っこいものとペアリングすることが多いですね。『KWV キュヴェ・ブリュット 白 NV』の程よいリンゴの果実味、丸みを帯びた酸味と泡立ちがリフレッシュしてくれるので、すごく合いますね。
西山 そう、牛カルビを食べてKWV キュヴェ・ブリュット 白 NVを飲むとさっぱりとするので、いち押しのアッビナメント(ワインと料理の組み合わせ)です。この泡とたれにあるフルーツのニュアンスがぴったり。まさに泡は万能ですね。
野島 これはシュナン・ブラン100パーセントですっきりとした酸味が特徴です。コストパフォーマンスもよく、ホームパーティーで活躍する1本です。
KWV キュヴェ・ブリュット 白 NV
南アフリカのワインやブランデーの最大級の輸出者として、南アフリカ産業のリーディングカンパニーとして知られる。きめ細かな泡とすっきりとした味のコストパフォーマンスの高い辛口スパークリングワイン。
原産国 南アフリカ
アペラシオン/格付 WO 西ケープ州
ブドウ品種 シュナン・ブラン100%
生産者 KWV
希望小売価格:1310円(税別)
肉の脂とたれを包み込むピノタージュ
藤本 赤については、牛カルビとたれの脂を受け止め、酸味とタンニンで中和させてくれるようなタイプがいいですね。南アフリカの『ゴールデン・カーン ピノタージュ 赤 2020年』はプラムやイチゴ、バニラの香りがあり、フルーティーな果実味、滑らかなタンニンが合うと思いました。
野島 このたれは、うめやももなどが使われているので、私もゴールデン・カーン ピノタージュ 赤 2020年が合うと思いました。南アフリカの固有品種のピノタージュのプラム感があり、ワインも柔らかな口当たりで、たれと一緒の牛カルビの旨みと寄り添います。
西山 赤ワインには次のアプローチがあります。ひとつはお肉をワインの味でコーティングして、アフターテイストではワインの旨みが残るタイプ、もうひとつはアフターでもそのままお肉の旨みを感じるタイプ。ゴールデン・カーン ピノタージュは前者のワインがお肉を包み込んでくれるタイプだと思います。焼肉にピノタージュは新しい感じがしますね。
藤本 例えばカベルネ・ソーヴィニヨンの場合なら、しっかりした酸味と程よいタンニンのタイプがいいと思います。果実味が濃くて甘みの強いものは、このたれに甘みがあるので、ちょっと疲れてしまいますね。
野島 実は2月2日は初めて南アフリカでワインが造られた日で、それを記念した「南アフリカワインの日」だったので、これは朗報ですね!KWVは日本で最も売れている南アフリカワインなのです。これからは焼肉とピノタージュで盛り上げたいですね。
検証 その4 キッコーマン 超焼肉のたれ 中辛
濃厚なたれ&野菜の青さに呼応するロゼ
窪田 『キッコーマン 超焼肉のたれ中辛』は野菜と果実、果汁を50パーセント以上使用した具材感たっぷりの濃厚な味わいです。香味野菜の風味、果実のやさしい甘みが特徴の甘旨なたれです。今回は牛ハラミとサンチュと野菜を一緒にお召し上がりください。
西山 世界中で流行しているロゼがよさそうです。『ライマット クラモール オーガニック ロゼ 2019年』は、この牛ハラミと野菜にすごく合っています。すいすい飲めてしまい1本開きそう! 口の中がさっぱりして、何も邪魔しないですね。おうちで飲む場合に温度が下がってきても、それも気にならない。
野島 これは牛ハラミに野菜を合わせているので、しゃきっとしたところに、このライマット クラモール オーガニック ロゼ 2019年の甘やかさや果実味の中にあるやや青っぽい香りがとても合っています。
藤本 このロゼはザクロやクランベリーの香りがあり、フレッシュな果実味と豊かな酸が口の中を引き締め、肉の脂を中和してくれます。アフターのほんのりと感じる青い香りが野菜とも結びつきやすいですね。そこが、このロゼとハラミと野菜にぴったりな点だと思います。
野島 3人の意見が一致したこのロゼは色々な料理に合わせやすく、重宝する1本です。
ライマット クラモール オーガニック ロゼ 2019年
90年以上にわたり取り組んできた栽培方法がサステナブル(持続可能な生産)で、現在、すでにすべての畑でオーガニック農法を実施。甘やかでフレッシュな赤系果実の風味が楽しめる、シルキーな口当たりのオーガニックワイン。
原産国 スペイン
アペラシオン/格付 DOコステルス・デル・セグレ
ブドウ品種 カベルネ・ソーヴィニヨン、テンプラニーリョ、シラー、メルロー
生産者 ライマット
希望小売価格:1210円(税別)
たれの甘みを切るヴァルポリチェッラ
藤本 今回感じたのはリフレッシュさせてくれる要素がワインにあることも大切だということ。骨格や甘みだけでなく、次の肉を呼ぶようなもので、そのポイントは酸味です。『リコッサ バルベーラ・ダスティ 赤 2018年』の酸味はまさにリフレッシュさせてくれます。
野島 脂肪分の少ない牛ハラミには、渋みも強くないミディアムボディのリコッサ バルベーラ・ダスティ 赤 2018年も合いますね。
藤本 もう1本、青っぽい香りがリセットさせてくれるのが『パスクア ヴァルポリチェッラ 赤 2018年』。これは杉やローズマリーにコショウの香り、ダークチェリーやカシスの果実味があり、タンニンは滑らか。豊かな酸味がたれの甘みも切ってくれます。野菜と一緒だととても合います。
西山 この牛ハラミの野菜に緑色のピーマンが入ると、青っぽい香りが加わって、まさにパスクア ヴァルポリチェッラ赤 2018年が一気にベストマッチの座になりますね! 焼肉にピーマンとパスクア ヴァルポリチェッラで大人はハッピーで、子供もピーマン嫌いがなくなる?
藤本 ししとうも、よさそうです。
野島 このワインは酸味と果実味のバランスに優れていて「ヴェローナの王子」と現地では呼ばれて親しまれています。
検証 その5 エバラ 黄金の味 旨にんにく
にんにく風味にオージーのパンチのある赤
大野木 『エバラ 黄金の味 旨にんにく』は今年2月5日に発売となった新商品です。こちらは、にんにくの風味を強く出しています。フルーツベースに焙煎にんにく、おろしにんにく、ガーリックオイルを加えて風味とコクを強調しています。今回は輸入牛のハラミをご用意致しました。
西山 輸入牛といえばオージービーフが浮かびました。オージーつながりでオーストラリアの『リンデマンズ ジェントルマンズ・コレクション カベルネ・ソーヴィニヨン 赤 2019年』が合いますね。にんにくの風味が強いたれと牛ハラミが合わさり、そこにパンチがある濃い味わいが重なり、すごく自然なマリアージュが生まれます。このたれは肉の脂により合うと思うので、ラムとモヤシとニラを使ったジンギスカンにもぴったりではないでしょうか。
藤本 私も同じくこの赤は、甘くスパイシーな香りと濃密な果実味、スムースなタンニンでボリュームが感じられ、ニンニクの風味がきいた牛ハラミと調和します。赤でも酸味が強めだったりすると、酸味が邪魔してしまうかなと思います。
野島 私もリンデマンズ ジェントルマンズ・コレクション カベルネ・ソーヴィニヨン 赤 2019年はオーストラリアらしくユーカリのようなニュアンスがあり、飲んだ後に甘みを感じて、にんにくの風味の牛ハラミと合うと思いました。このワインは今年3月に新発売となります。偶然ですが新商品つながりですね。「ジェントルマンズ・コレクション」はプレミアムレンジでリッチな果実感でオーストラリアらしさとエレガントさを兼ね備えた味わいが特徴です。
リンデマンズ ジェントルマンズ・コレクション カベルネ・ソーヴィニヨン 赤 2019年
1843年に医者であったリンデマン博士によって創設された。ブランド・ファイナンス社より「世界で最も価値あるシャンパン&ワインブランド2020 TOP10」が発表され、「リンデマンズ」は第6位に輝いた。
原産国 オーストラリア
産地 サウス・イースタン・オーストラリア
ブドウ品種 カベルネ・ソーヴィニヨン主体
生産者 トレジャリー・ワイン・エステーツ
希望小売価格 2000円(税別)
たれと肉とピエモンテの赤ワインで進化する味
西山 もう1本も赤の『リコッサ バルベーラ・ダスティ 赤 2018年』とのアッビナメントがよかったですね。引き締まった酸味と、華やかな香り、適度なタンニンで、バランスも取れていて牛ハラミと合います。ピエモンテではバルベーラ・ダスティはカジュアルなワインとしてすごく親しまれていて、肉料理の時は威力を発揮していますね。
藤本 リコッサ バルベーラ・ダスティ赤 2018年はすごくいいですね。熟した赤いベリーの果実味と品種由来の滑らかなタンニンが特徴です。たれ単体の時よりも、牛ハラミをつけて食べた時の方が相性が良くなりますね。
西山 このアッビナメントは先ほどお話した、アフターにお肉の旨みを感じるタイプですね。
野島 私もこの赤に賛成です。これはバルベーラらしいチャーミングな香りとフルーティな味わいが特徴です。たれ単体よりお肉が入り、ワインと合わせると進化した味に昇華します。ピエモンテの中ではコストパフォーマンスの高い1本です。
検証 その6 キッコーマン わが家は焼肉屋さん 旨辛
キッコーマン わが家は焼肉屋さん 旨辛
3種の香味油を特製ブレンド。コチュジャンに加えて、挽き方の違う2種類の唐辛子で複雑な辛さに仕上げている。にんにく、牛、豚などの豊かな旨みもある、旨辛味の焼肉のたれ。
旨辛にフィットする柑橘系の泡
窪田 『キッコーマン わが家は焼肉屋さん 旨辛』は焦がしにんにく油、ゴマ油、ラー油をブレンドし、さらにコチュジャンと挽き方の違う2種類の唐辛子を加えています。旨みと辛さの合わさった旨辛の味わいです。このたれには牛ホルモン(シマチョウ)をご用意致しました。
西山 牛ホルモンは咀嚼に時間がかかりますね。だから最初にたっぷり旨辛の強いたれをつけて食べてみると『ロシュ・マゼ シャルドネ・ブリュット テラヴィティス 白 NV』のハーブや柑橘系の香りが口中をさっぱりとさせてくれて合いますね。
藤本 ロシュ・マゼ シャルドネ・ブリュット テラヴィティス 白 NVがいいですね。程よいトースト香、レモンの香り、塩味のミネラル、酸が豊富で泡が牛ホルモンを包んでくれます。温度が上がると果実風味が出てくるので、旨辛とマッチします。
野島 咀嚼した牛ホルモンにこの泡の酸味の切れ、グレープフルーツのような風味が合いますね。「ロシュ・マゼ」はフランス国内で最も売れているブランドです。テラヴィティスの認証も獲得したので、ワイン名にも付けています。
ロシュ・マゼ シャルドネ・ブリュット テラヴィティス 白 NV
「ロシュ・マゼ」は、フランス国内で売り上げNo.1 のブランド。これはペイ・ドックのシャルドネを使い切れのある味に仕上げている。自然環境に配慮した栽培や醸造を理念とするテラヴィティスの認証も取得。
原産国 フランス
アペラシオン/格付 ヴァンムスー
ブドウ品種 シャルドネ100%
生産者 ロシュ・マゼ
希望小売価格 1310円(税別)
強めの辛さに豊かな果実感のメルロー
藤本 この旨辛の牛ホルモンから、イタリアのカラブリアの郷土料理「羊のもつの唐辛子料理」を思い出しました。現地ではチャーミングな果実味の赤を合わせています。そこで選んだのが『ロシュ・マゼ メルロー 赤 2018年』。煮詰めたイチゴのジャムのような果実味とユーカリ、丸みを帯びた酸味、滑らかなタンニンが、旨辛の牛ホルモンに合います。
西山 ロシュ・マゼ メルロー 赤 2018年が、たれそのものに合い、肉の旨みを残しながら口中をさっぱりしてくれます。
野島 この赤は甘やかで強めの果実味があります。牛ホルモンとたれと合わせるとバランスがよく、辛さもちょうどよく、メルローの柔らかさがよく合います。
藤本 辛い場合は渋みより果実味がポイント。この赤は、たれのオイリーでぴり辛な味を包んでくれるジューシーさがいいですね。
野島 ベストマリアージュが2本とも皆の意見が一致しましたね。
西山 今回、泡は万能でした。酸味がある方が合わせやすい。肉の脂に対して次をどう食べさせるかで、ワイン選びも変わります。
藤本 たれの香りが強い場合はアロマのしっかりあるワインが合わせやすく、酸にめりはりをつけることも大事だと思いました。
野島 固定観念にしばられず、たれありきで試してみると新たな発見があり、あえて意外な組み合わせを合わせてみるのもありかと思います。
からの記事と詳細 ( 実践 ワインと焼肉のたれのマリアージュ - WINE WHAT online | ワイン ホワット オンライン )
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