Sunday, September 6, 2020

くぎ打たれた人形やミニ食器…平城京跡謎の出土品260点 説明難しい特別展 - 毎日新聞 - 毎日新聞

8世紀ごろのつぼ(奥)に封じられていた木の人形。中央の人形には腹と足に木のくぎが打ち込まれている=奈良市の埋蔵文化財調査センターで2020年8月31日午前10時43分、稲生陽撮影

 平城京跡(奈良市)で発掘され、使い方がよく分かっていない出土品を集めた変わった特別展が、同市大安寺西2の市埋蔵文化財調査センターで開かれている。こうした「用途不明品」は市が収蔵する出土品でも約2割を占めるが、「説明が難しい」として全国でもあまり公開されていないという。【稲生陽】

 人の顔が描かれたつぼ、内側で二つに仕切られたかめ、花の紋様をかたどった土器製スタンプ――。会場には変わった形などをした土器や木製品など約260点が並ぶ。

墨で人の顔が描かれた8世紀ごろの土器。河川や井戸の跡などで見つかった=奈良市の埋蔵文化財調査センターで2020年8月31日午前10時29分、稲生陽撮影

 1980年に平城京跡の発掘調査を開始した市教委は、コンテナ3万個分の出土品を収蔵。一般的な土器や瓦であれば、周囲の出土品と比較しての考古資料となる。しかし、平城京跡でしか見つかっていない巨大な土管や、くぎを打たれてつぼに封じられた人形、ミニチュアの食器などは何に使われたのかよく分からず、学芸員を悩ませてきたという。一般向けの説明も難しく、市教委はこれまでほぼ公開してこなかった。

 今回、市教委は用途不明品だけを集めた初めての特別展を企画。何の部品なのか全く分からないもの、使い道が不明のもの、まじないの意味が不明なものなど、いくつかのコーナーに分けて展示した。会場の出口には来場者が思いついた用途を提案する「御意見箱」を設置。来場者は奈良時代の都に思いをはせながら、「もしかして」と想像しながら用途を書き込んでいる。

 特別展を企画した原田憲二郎学芸員は「こんなに多くの用途不明品が残っているのは、人の多い都だった奈良だからこそ。訪れた人にぜひ、用途のアイデアを寄せてほしい」と話している。11月20日まで。開館は午前9時~午後5時(土日祝日は休館)。無料。

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