今年6月、38年勤めた出版社を63歳で退社した。「あと2年で会社を去ると分かったときショックでした。その後を余生にはしたくない。コロナ禍でぽっかり時間も空き、散歩しながら必死に今後のことを考えた」。老舗小説誌編集長など文芸畑が約20年と長く敏腕編集者として知られたが、元々は歴史好き。一念発起し、歴史小説を書き上げた。
寛永8年(1631年)。31年前の関ヶ原の戦いで敗れた西軍につき一度は浪人となった立花
最初に「一番ドラマチックな『関ヶ原』を題材に」と思い立ったが、新人が書き尽くされた話に正面から挑んでも敬遠される。天下分け目の戦いを後世から探る形にしたのは、浅田次郎さん、桐野夏生さんら多くの作家を担当してきた編集者目線あってのこと。歴史を推理する
初の小説とは思えぬほど、品のある文章も印象的だ。「歴史小説が積み上げてきた美しい文体を残しながら、若い人に読んでもらう工夫をする。それが一番難しかった」
戦国時代に西国無双の武名を響かせた宗茂は本作の終盤、苛烈に社会を変えようとする家光に危険を顧みず
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