Friday, November 18, 2022

「潜在教員」発掘へ 来たれ!免許保有の未経験者ら 埼玉県教委が説明会「臨任や講師に興味持って」:東京新聞 TOKYO Web - 東京新聞

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インタビュー動画に登場する主婦から教職に就いた女性

インタビュー動画に登場する主婦から教職に就いた女性

 全国的な課題となっている教員不足への対応策として、埼玉県教育委員会は今月から、教員免許を持つ未経験者や教職から離れた人を対象に、臨時的任用教員や非常勤講師に興味を持ってもらう説明・相談会「ペーパーティーチャーセミナー」を開く。県がいわゆる“潜在的な教員”発掘に取り組むのは初めて。(浅野有紀)

 臨任教員などが確保できず、自治体が学校に配置すべきとしている教員の数を満たせずに欠員が生じる教員不足。今年一月に文部科学省がまとめた実態調査によると、不足の背景には、見込みよりも産休・育休取得者や病欠者が増え、一方で特別支援学級数が増加していることなどがある。

 県内では今のところ、学級数に対する教員の数は満たしており、授業ができない状況にはない。ただ、産休や病欠の補充ができず、教員未配置となっているのは小学校で百三十一人、中学四十九人、高校六人、特別支援学校四十一人に上る。臨任教員が正規職員の採用試験に合格し、臨任や非常勤の登録希望者数が減っていることや、そもそも教員を目指す学生が減少していることなどが考えられるという。

 そこで県教委は、免許を持つが教職には就いたことがない「ペーパーティーチャー」や教員から転職した人など“潜在教員”に目を付けた。セミナーでは、ブランクへの不安を解消してもらおうと、他業種で働いていた人や専業主婦から教職に就いた人のインタビュー動画を放映。待遇のほか、近年の情報通信技術(ICT)活用などの教育事情について説明する。終了後、希望者には相談や臨任や非常勤の登録手続きも行う。来年一月には学校見学会も開く予定。

 開催日は、二十七日にさいたま市民会館おおみや(さいたま市大宮区、満員により締め切り)、十二月三日ウェスタ川越(川越市、二十八日締め切り)、同二十一日埼玉会館(さいたま市浦和区、十二月十四日締め切り)で、いずれも午後一時半から。

 高田直芳教育長は「子どもたちが勉強に集中できる環境を整えたい。まずは見学会で授業を見て、雰囲気を知ってもらいたい」と話す。申し込みは、県ホームページの応募フォームから。

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