Wednesday, May 27, 2020

鼻たれ小僧に「ファンタジー世界」を届けてくれた『ドラゴンクエスト』という転機(ふたまん+) - Yahoo!ニュース

 1986年5月27日は、日本のゲーム史においてひとつのターニングポイントになった日でしょう。そう、『ドラゴンクエスト』の発売された日です。 【画像】ファンタジー世界の入口であり、最良のゲームだった『ドラゴンクエスト』  今さら“ドラクエ”について何を語ることがありましょう。RPGの金字塔であり、30年以上が経過した現在も最新作が生まれ続けている。名作というよりはもはや日本人のDNAそのもののような存在である本作は、その優れたゲームシステム・シナリオから開発秘話まで、多くの文献で語り尽くされてきました。  と、いうわけで、ここではリリース時のオタク事情と申しましょうか、発売当時は高校生であった筆者が実際に感じた“空気感”みたいなものをお伝えできればと思います。上記のとおり時は1986年、いわゆるバブル、いわゆる昭和! 秋元康氏が乃木坂46でもなければAKB48でもなく、おニャン子クラブの楽曲の作詞・プロデュースをされていた時代です。  1985年春からは『機動戦士ガンダム』の続編である『機動戦士Zガンダム』が放送。現在では退役してしまったスペースシャトルも現役バリバリ、1986年1月にはチャレンジャー号の爆発事故というショッキングな出来事もありました。  ……で、何が言いたいか? 当時は「科学の時代」だったんですよ。「は? 今のほうがよっぽど科学の時代だろ!」と思った若い方もいらっしゃると思いますし、そのとおりなのですが、今や漫画やアニメで当たり前に扱われている“ファンタジー”というジャンルが、まだまだマニアックな存在だったのではないかと思います。  子どもたちの世界では、ロボットや宇宙などの“サイエンス・フィクション”が幅を利かせており、ファンタジーものは“剣と魔法の世界”などと呼ばれて、まさにこれからメジャーなものとして子どもの世界に降りてくる、ちょうど過渡期だったのではないでしょうか。

■ドラクエ以前のファンタジー事情

 ただし、ファンタジーものが存在しなかったのかというとそんなことはなく、ロバート・E・ハワードの英雄コナンシリーズ(1932年!)が古典として存在。日本では栗本薫による『グイン・サーガ』シリーズが、ドラクエ発売当時はすでに24巻(1986年5月31日発行『赤い街道の盗賊』)を数えておりました。  パソコン用ゲームでは本格的なファンタジーRPG『ザ・ブラックオニキス』が1984年にリリースされていましたし、Apple IIで『ウィザードリィ』を遊んでいたマニアもいたかもしれません。  もちろんテーブルトークRPG(ボードゲームですね)の『ダンジョンズ&ドラゴンズ』は存在していて、ガンプラブームでプラモデル雑誌『ホビージャパン』を手にとった子どもたちは、その広告ページに刺激的な格好をしたバタ臭い女性の、ボードゲーム用メタルフィギュアが掲載されているのを見てドキドキしたものです。  また、アニメでは『聖戦士ダンバイン』(1983年)、『機甲界ガリアン』(1984年)など、ファンタジー世界を扱った作品も登場していました。  さらに、子どもたちの世界では、ゲームブックの存在も忘れてはいけませんね。ご存知ですか? ゲームブック。社会思想社から出版された『火吹き山の魔法使い』が有名ですが、「本で遊ぶロールプレイングゲーム」とでもいいますか、文章に選択肢が書いてあって、選んだページに飛ぶよう指示されるんです。バッドエンドもあれば、戦闘もあって、サイコロを振って判定したりする。ガシャポンのカプセルにサイコロを入れて持ち歩いている人もいましたね。これは明らかに“剣と魔法の世界”モノでした。調べてみると『火吹山』は1984年刊行とのことですから、ドラクエ発売の2年も前だったんですね。

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