「周りのレベルが高すぎて、うわ、やば」
米NYにあるエンターテインメントの殿堂「アポロシアター」。世界中のアーティストたちの憧れであり、非常に狭き門であるそのオーディションに、2017年秋、TAEKOさんは挑戦しました。 「ネットで調べたら、朝5時に並んだ方がいいとか、いろんなことが書かれていて、どれを信じていいかわからなくて、とりあえず朝5時に行ってみたら、69番目だったんです」 午前10時の受け付け開始時には、見たことのないような長蛇の列。予選はオーディション室に30人ずつ入り、審査員の前で1人が90秒間、全力で歌う形で行われました。 「周りのレベルが高すぎて、うわ、やば、って思ったんですけど、ここまで来たら『いったれ』と。ビヨンセの『リッスン』を90秒歌ったら、『受かった人にだけ連絡します』と言われて、それで終わりでした」 翌2018年1月、観光で訪ねた韓国の仁川空港でキムチチゲを食べていたとき、インスタグラムにメッセージが届きました。 「『HEY! あなた、2月18日にステージ決まってるよ』みたいな内容で、黒人女性の審査員の方からコメントが来て、受かっていると知って。実はその前にメールで合格通知が来ていたんですけど、英語の迷惑メールかな、と勘違いしていたんです。返信がないのでインスタに連絡してくれたみたいで、びっくりして、すぐに『行きます』と伝えました」 2月18日にアポロシアターでの本選に呼ばれたのは、わずか8名でした。リハーサルも本番も、憧れのステージ上で生演奏に乗せて3分間。TAEKOさんは予選と同じ「リッスン」を超満員の観客の前で歌いました。 「YouTubeで見ていたステージに立っているなんて奇跡だと思いました。優勝したのはボイスパーカッションの黒人の方だったんですけど、みなさん、もちろん歌がうまいですし、楽屋とかでもすごく高め合うんですよ。闘いなのに、すごい文化だな、と感動しました。最後のジャッジは声援と拍手の数で決まるので、ブーイングが出たら退場しないといけないんです。私は最初緊張しすぎて震えていたら、ちょっとブーって聞こえたんですけど、サビは『いったれ』精神で挽回しました。お客さんも『うわーお』と盛り上がって、ヨッシャー!と思いました」 「リッスン」は、日本では2007年に公開された映画「ドリームガールズ」で、主演のビヨンセが歌った曲。当時、この映画を見て衝撃を受けたTAEKOさんは、「ビヨンセみたいに歌いたい」と、カラオケなどでひたすら練習したそうです。その思い入れのある曲を、大舞台で歌いました。
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