Wednesday, December 20, 2023

溝に転落し雨に打たれ衰弱していた高齢女性、6人の生徒・児童が救助…マフラーやカイロで体温め消防団員らを待つ - 読売新聞オンライン

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 福岡県宗像市の離島・大島の義務教育学校「市立大島学園」の生徒と児童6人が、溝に転落して長時間抜け出せなくなり、雨に打たれて衰弱していた高齢女性を救った。女性は腰の辺りを圧迫骨折し、現在も福岡市内の病院に入院している。親族が島を訪れて子どもたちと対面し、感謝を伝えた。(大塚晴司)

 学校などによると、11日午前8時前、登校中の8年(中学2年)丸井琉星君(13)、7年(同1年)佐藤来飛君(13)がうめき声に気付いた。田んぼ脇の溝をのぞき込むと、高齢の女性が横向きにうずくまり、体を震わせていた。

 島で独り暮らしをしている女性(82)で目がかなり悪い。

 2人が「大丈夫ですか」と声を掛けると、小声で「大丈夫」と返ってきたが、雨で全身がぬれ、泥だらけ。両足ははだしだった。

 9年(同3年)の古城梨央菜さん(14)が「握ってください」と傘を差し出し、引っ張って正面に体の向きを変え、自分のカイロを手渡した。

 3人で手を握って引き上げようとしたが、コンクリートと草地ののり面からさらに1メートル以上の深さがあり、女性も体に力が入らないようだった。そこに通りかかった6年草野奏色さん(12)が震えている女性に自分のマフラーを巻き、丸井君の妹で5年の結月さん(11)、佐藤君の妹で4年の愛莉さん(9)が大人や先生を呼びに走った。

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