Sunday, April 26, 2020

星野監督は投手の目の前で叱った…“打たれたら不正解”捕手という仕事 明確な意図持った配球続けて経験を - 中日スポーツ

ピンチにマウンド上の先発今中慎二を激励する星野仙一監督(左)、捕手は中村武志=1990年、甲子園で

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[野球ファンに届ける 本紙評論家リレーコラム]今中慎二

 谷繁という絶対的な捕手が引退して以降、中日の正捕手はいまだ定まっていない。今年は誰に託すのか、それすらも見えないまま開幕が延期となっているが、育てたいなら1人を我慢して使うべきだと考えている。そう言い続けて何年もたっている中、今回は私の現役時代に最もコンビを組んだ中村武志・現中日バッテリーコーチについて書いていこうと思う。

 2年目の19歳で1軍のローテ投手となった当時から4学年上の中村さんは正捕手だったが、今は亡き星野仙一監督によく叱られていた記憶しかない。2人一緒のときもあれば、中村さんだけのときもある。理由は打たれたから。試合後、コーチから殴られているのを見たこともある。そんな理不尽が続いたが、中村さんは決して後輩でも投手のせいにはしなかった。そういう捕手だった。

 捕手には「オレの配球通りに投げろ」というタイプもいれば、「投手に気持ち良く投げさせる」というタイプがいる。中村さんは完全に後者。それでいて、打たれたときの責任を投手に押しつけることはない。だから安心して投げられたし、信頼感があった。星野監督はあえてそうしていたのかもしれないが、中村さんを叱るときは、だいたい投手の目の前。「怒らせるわけにはいかない」という意識も芽生えた。

 捕手は「叱られるのも仕事」だと思う。打たれたときに首脳陣が知りたいのは配球の意図。3月に伊東ヘッドコーチと話をしたが、配球に絶対はなく、「抑えたら正解で打たれたら不正解」という認識だった。それは私も同意見。その中でいかに正解に近づけるか。「ナゼあの配球だったのか」と問われたとき、明確な意図を持っていれば次につながる。叱られても前を向けるタフなメンタルがあれば、経験を積むことで投手にも信頼されるようになると思う。

 試合数が減る今年、最もマスクをかぶるのは誰なのか。せっかく加藤が昨年92試合も出場したのだから、今年も育ててほしい気もしているが、伊東、中村という経験豊富な両コーチと与田監督がどう起用していくのか、楽しみに待ちたい。

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