2020年12月25日 13:06 2801
本日12月25日、公開初日を迎えた「
深夜にもかかわらずイベントには468人の観客が詰めかけた。西野は構想から8年の歳月を経て完成した作品の初日を迎え、「間違いない作品ができました。朝から晩まで寝る間を惜しんでスタッフが一丸となって作りました。制作途中でコロナ禍になり、作り方やプロモーションが白紙になってしまったのですが、みんなが負けるものかと一度もあきらめず、妥協せずに今日を迎えました。期待を超える内容になっています」と力強くコメント。上映が始まると自身も客席に着き、観客とともに映画を鑑賞した。
上映が終了すると、観客はスタンディングオベーションで西野を祝福。目をうるませながら再び登壇した西野は深々と頭を下げ、自身の幼少期のエピソードを語り始める。「幼稚園児の頃、プロレスの巡業で町の駐車場にリングが組まれました。お金がないからあきらめて家に帰ったのですが、いてもたってもいられなくて再び駐車場に戻って音だけ聞いたんです。それが生まれて初めて聞いたエンタテインメントの音でした」となつかしんだ。またエンタテインメントの興味がテレビへと変わった頃に思いを馳せて「当時活躍されていた芸人さんを見て、大人なのにバカをやっていいんだと教わったんです。僕は勉強がまったくできなかったのですが『大人になっても駄目なことをしていいんだ』と知って本当に救われたんです」と回想。そして「『ノストラダムスの大予言』や『2000年問題』が終わると、今度はインターネットが現れました。非常に便利になりましたが、世の中は正解だらけに。世間は冷たくなって、息苦しいなと感じていました」と振り返る。
「挑戦する人に『無理だ』と言うのは簡単です。挑戦する人を笑って、行動する人をたたくのは簡単です。でもそれをやって何が生まれるのか。僕はこんな世界全然ドキドキしないし、僕が夢見た未来はこんなんじゃなかった。こんな息苦しい世界を次の世代に渡せない。だから夢を語ればたたかれるこの世界を終わらせに来ました」と力説する西野に、会場から大きな拍手が沸き起こった。
厚い煙に覆われた“えんとつ町”を舞台にした本作は、西野自身の経験をモチーフにした物語。西野は「コロナウイルスがやって来て、奇しくも世界中の人たちが挑戦者になりました。黒い煙に覆われて、夢や希望が見れなくなりました。この作品のスタート時は個人的な物語でしたが、世界中の人が心当たりのある物語となりました」と語り、「2020年は皆さん本当に大変だったと思います。ただ、白旗を挙げるのはまだ早すぎる。もっと可能性を探って、知らないことを勉強して耳を傾ける。まだまだやれると思いました」とメッセージを送った。
「映画 えんとつ町のプペル」は全国で上映中。
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(c)西野亮廣 /「映画えんとつ町のプペル」製作委員会
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