ナランフレグが高松宮記念を差し切り、ゴールドアリュール産駒では初の芝G1制覇を成し遂げた。ダートG1はこれまで、エスポワールシチー、スマートファルコン、コパノリッキー、ゴールドドリーム、クリソベリルが勝利。交流G1はオーロマイスター、クリソライト、サンライズノヴァ、グレイスフルリープ、ララベルが勝利を収めている。種牡馬となり、産駒がデビューしていないゴールドドリームとクリソベリルも、今年はすでに満口になる人気ぶりだ。
ダート種牡馬のイメージが強いゴールドアリュールの産駒の芝重賞制覇は、14年中山牝馬Sなど牝馬G3を2勝したフーラブライド以来だった。トウカイパラダイスは12年に巴賞を制し、同年の目黒記念と14年の大阪杯(当時G2)で2着に健闘。トップカミングも10年の日経新春杯2着のほか、09年の共同通信杯や青葉賞で3着という実績があり、芝で活躍するゴールドアリュール産駒は中距離以上という印象があった。しかしダートで新馬勝ちしたナランフレグは3歳夏に新潟の直線競馬で1勝クラスを勝って以降、一貫して芝の短距離を走ってきた。
19年の浜松Sを差し切ってオープン入りを果たした時、丸田恭介騎手が「僕を男にしてくれる馬かもしれません」と話していたことが、今も強く心に残っている。丸田騎手が継続して乗り、いろんなことを試しながら昨年のタンザナイトSで馬群をさばいて差し切ったことは、G1の大一番でのイン突きにつながった。
旭川出身の丸田騎手は、ホッカイドウ競馬の解説でお馴染みの競馬ブック・高倉克己氏の学校の後輩でもあり、親近感がある。デビュー間もない頃から応援していたジョッキーで、個人的にもうれしいG1初勝利だった。師匠である宗像調教師への思いを強く抱き、涙がこらえきれなかった勝利騎手インタビューは、多くの方の心を打ったと思う。ナランフレグと丸田騎手のコンビを今後も応援していきたい。そしてゴールドアリュール産駒の芝G1馬が、種牡馬として馬産地に戻ってくるのを心待ちにしたい。(競馬ライター)
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