◆JERAセ・リーグ 広島3x―2阪神(29日・マツダスタジアム)
歓喜のハイタッチが遠い。新守護神に指名したケラーが、また期待を裏切った。1点リードの9回に2安打と四球で1死満塁を招き、ベンチは背番号42を諦めた。慌てて湯浅を投入したが、西川に右越えの逆転サヨナラ打を浴びた。1995年以来、27年ぶりの開幕から4連敗で、セ・リーグで唯一の白星なし。矢野監督は1勝の難しさを「重々感じています」とかみしめると「ケラーの後ろ(クローザー)は外す」と早くも苦い決断を下した。
25日の開幕戦(対ヤクルト、京セラD)も1点リードの9回に助っ人を投入したが、2被弾で3点を失い、開幕戦ではプロ野球ワーストタイの7点差からの逆転負け。2、3戦目は連続完封負け。球団史上初のホームでの開幕カード3連敗を喫した。この日の6回に29イニングぶりに得点。無死満塁から糸井の二ゴロで同点、大山の左犠飛で一時は逆転したが、タイムリーは出ず、1点のリードを最後に守りきれなかった。
2年連続最多セーブのスアレスが抜けた「9回」は最大の課題だ。後継者候補として加入したケラーは6日に来日。急いで開幕に間に合わせたが、現実は厳しかった。1死二塁から上本に12球粘られて四球を与えるなど、指揮官は「空振りを取れる球がない。状態的に、まだしんどいかな」と判断。復調を願うが、当面の代役は「湯浅でいこうかな」と明かした。
4年目22歳右腕の湯浅は初の開幕1軍で、この日が通算5試合目の登板だった。サヨナラ打を浴びたが、矢野監督は「誰が行っても、どう行っても厳しい場面。経験を積んで成長してくれたら」と期待した。泥沼連敗からの脱出を期すと同時に、最も重圧のかかるポジションの“育成”が急務となった。(安藤 理)
◆1995年の阪神 開幕から5連敗。4月は6勝13敗と出遅れ、序盤から最下位に低迷した。主力の亀山、新庄らの故障離脱もあり、甲子園での8連敗で前半戦を終えたところで、中村勝広監督が休養した。藤田平2軍監督が代行を務めたが、最終的に46勝84敗の借金38。優勝したヤクルトと36ゲーム差、5位の中日と4ゲーム差の最下位に終わった。
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