【関本賢太郎 視点】開幕して4試合だが、阪神のストッパーにメスをいれることが決まった。後ろを任される適性として、空振りを取れないことには、どうしようもない。ケラーが投じた26球のうち、空振りはわずかに3球。上本に8球ファウルで粘られたシーンなどは、苦闘を物語っていた。
登板わずか2試合で首脳陣が決断したポイントは、もう一つある。前回25日のヤクルト戦に続いて、この日も初対戦のバッターに対し、変化球を簡単に安打されていた。マクブルームにカーブを右前打された場面は象徴的。ましてや、決め球の一つとされているのだから、内容的には厳しいものがあった。
細かいミスも目立った。9回は先頭・近本が出塁しながら、中野が送りバントを失敗。その裏の守備でも、坂本からの二塁送球を落球した。タイミングは完全にアウト。さらに、長野の内野安打もケラーがはじいたもの。さすがに、1イニングで5つのアウトを取ることは難しい。
この状況を打破するためには、当たり前にできることを積み重ねていくしかない。阪神打線の先頭が出塁したのはわずかに3回。これではやはり、多くの得点は望めない。犠打をきっちり決めるのも、攻撃のリズムをつくる上で必要不可欠だ。
そんな中、光を見るとすれば走塁だった。7回1死での佐藤輝の右飛では、一塁、二塁走者がともにタッチアップ。8回も一塁走者・江越が、右邪飛で二塁を奪った。どん欲に次の塁を取ることはできている。今後も継続してほしい。(スポニチ本紙評論家)
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