◇13日 全国高校野球選手権大会2回戦 敦賀気比8-6市船橋(甲子園)
コロナ禍に泣いた兄の思いがバットに乗り移った。敦賀気比(福井)の6番・岡村颯樹内野手(3年)が、逆転2点打を含む2安打3打点。コロナ禍で中止となった2020年を挟んで3大会連続となる16強に導いた。
2点を追う5回だった。代わったばかりの相手エース左腕・森本星を攻め、先頭の1番・浜野が中越え二塁打で出塁。1死二、三塁から4番・上加世田の遊ゴロの間に1点差に詰め寄ると、5番・高見沢の右翼線二塁打で2死二、三塁と好機を広げた。そして6番の岡村が外角直球にバットを合わせ、中堅左への逆転2点適時打を放った。
「絶対にランナーを返すつもりだった」。7回にも1死二、三塁から二塁への適時内野安打で追加点。深めだった二塁手の守備位置を見逃さず、狙い打った。「甲子園で打つため、勝つために自主練習を重視してやってきた」。本番でその成果を存分に発揮した。
OBでもある2学年上の兄・匠樹(なるき)さん(19)は、2年生だった19年夏の甲子園に出場。新チームでは主将として甲子園を目指した。だが、新型コロナウイルス感染拡大のため、最後の夏は中止。「なくなった分も勝ってくれ」。兄からのエールが弟の胸に響いた。3安打した初戦の高岡商戦に続いて、2戦連続の大当たりだ。
チームは16安打13得点で大勝した初戦に続く2桁安打で3回戦進出。「1点でも多く取って、絶対に勝てるように頑張る」。2年連続の8強進出へ、さらに加速する。
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