◆ＪＥＲＡセ・リーグ 巨人７―０阪神（４日・東京ドーム）
日本に初めて野球が伝えられたのは１８７２年。米国人教師のホーレス・ウィルソンによって、現在の東大の前身にあたる第一番中学の生徒たちに紹介されたという。
１５０年前、東京神田のグラウンドにまかれた小さな種。それが「二刀流」の花となって母国に逆輸入されたと聞いたらウィルソン先生もグッとくるはずだ。
本日の東京ドームでは野球伝来１５０年の記念セレモニーが行われた。始球式に登場したのは村上雅則さん。ご存じ、日本人初のメジャーリーガーである。
アメリカの皆さん、数年後には再び「ムラカミ」が海を渡ると思うので、よろしくお願いします…というのは別のお話というか、余計なお世話だよ。
さて、マッシー村上さんも在籍したメジャーの名門から、我らが巨人軍は名前を頂戴している。１９３５年、大日本野球倶楽部が米国遠征を敢行した。このとき観客にアピールするために「チームの愛称」が必要とアドバイスしたのがフランク・オドールさん。首位打者２回の名選手で日米野球の実現にも尽力した。
ニックネームとして提案されたのは、かつてオドールさんも所属し、当時はニューヨークでヤンキースと人気を分け合っていたジャイアンツ（後にサンフランシスコへ移転）。これを日本側が採用し今日に至るワケです。
もし何かの弾みで、もう一方の人気球団（ここもオドールさんの古巣）が選ばれていたら「読売ヤンキース」だったのか。そのモットーは「ヤンキーは紳士たれ」―。
そんなわけで勝つときはこんなものだ。先発投手が完璧にゲームメイク。打線は先制、途中ちょっとダレるも最後はダメ押し２発で締めた。開幕直後の勝ちパターンです。
ありがとう伊織。超ナイスピッチング。ただ攻守でグイッと流れを持ってきたのは中田翔でしょう。キツ過ぎる今年の夏。この人は孤軍奮闘を続けている。
思い起こせば去年の今頃は、まだ北の大地の人だったんだな。トレードと聞いた時は「マジかよ…」と舌打ちしたけど、今や僕の心の支えです。紳士になった元ヤン…なんて言ったら失礼かな。ヤンキーに。
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