Thursday, June 9, 2022

岐阜駅で降りたら「けいちゃん」で腹ごしらえ…たれが香る鶏肉、ご飯が進みます - 読売新聞オンライン

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 岐阜県民が愛する郷土料理の一つに、みそだれやしょうゆだれに漬け込んだ鶏肉を野菜と一緒に焼く「けいちゃん」がある。飛騨・奥美濃地方などの山村で卵を産まなくなった鶏を食べたのが発祥とされ、味つけは家や店によって様々だ。

 岐阜市中心部にある「けいちゃんほそ江」は、けいちゃんを食べて育った岐阜県下呂市出身の高橋良子さん(39)が一人で切り盛りする専門店。高校卒業後、夢だった警察官になり、17年余り勤めて退職した後の2018年、ずっと温めてきたもう一つの夢をかなえて開いた小さな店だ。

 ここのけいちゃんは、みそ味ならタマネギ、しょうゆ味ならキャベツを鶏肉と一緒に焼く。焼いて出すのではなく、客が自分で焼くスタイルは「岐阜市内で唯一」らしい。

 5月上旬、土日のランチタイム限定の定食(1800円)を目当てにお店へ。新タマネギがたっぷり入ったみそ味を注文し、「まぜながら弱火でじっくり」と教わって焼くこと数分。郡上みそベースのたれが香り立ち、やわらかい鶏もも肉を口に運べば、ご飯が進んで仕方ない。みずみずしい新タマネギの甘さに、思わず頬が緩む。

 付け合わせは、優しい味つけの野菜のおひたしと明宝ハムで、岐阜名物の高級ハムが厚切りで出てくるのがうれしい。明宝ハムは単品(600円)もある。

 食材は岐阜県産を中心に全て国産。米は郡上市産コシヒカリで、野菜やデザートの果物は、高橋さんが営業日の朝、農協の直売所で仕入れる。昼食としては少々値が張るが、作り手の「おいしくて安全なものを」という思いを知れば納得だ。

 観光がてら立ち寄る客が多く、全国発送の通販も評判は上々とか。「大好きなけいちゃんを日本中、世界中に広めたい」と高橋さん。次の夢が膨らんでいく。

 ※税込み。記事中の値段などは紙面掲載時のものです。

 国内外の総支局長が、日頃通っている店のおすすめメニューなど、地域の自慢の味を紹介します。

 岐阜市二番町4番地

 詳しい情報はホームページ( https://keichan-hosoe.com/ )で。

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