Thursday, June 29, 2023

西武森慎二さん命日に4年連続白星 打たれても次の日は来るの ... - nishispo.nishinippon.co.jp

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 ◆西武2―0日本ハム(28日、沖縄セルラースタジアム那覇)

 2点リードの9回無死一塁。清宮、万波、松本剛と強打者が並ぶ場面で西武の守護神増田はいつも以上の覚悟を持った。西武にとって沖縄で4年ぶりの勝利が懸かる場面。何より6年前に42歳で急逝した森慎二氏(当時1軍投手コーチ)の命日だった。

 「スケジュール帳に慎二さんの命日と入れているので朝から、負けられない、準備だけはしようと思っていた」。清宮を一飛に仕留め、前夜27日に逆転2ランを放った万波も内角直球を見せてから外のスライダーで遊直。松本剛も二飛に仕留めた気迫の投球と勝利に、松井監督は「慎二さんも喜んでいるのではないかな」と故人をしのんだ。

 6年前、チームは沖縄セルラースタジアム那覇での試合後に森さんの訃報を聞いた。増田は「(頭が)真っ白で…。まだいるんじゃないかと少し思ってしまう」と今でも絆の深さを実感する。「打たれても次の日は来る」という言葉を支えに、防御率5点台と決して本調子とは言えない状態でも12セーブ目をマーク。森さんの命日では2年連続セーブで、チームも4年連続で勝利を収めた。

 沖縄出身の先発与座は招待した家族や故郷のファンの声援を力に変えて7回無失点に抑え、同球場での連続無失点を15イニングに伸ばした。先制打の外崎はオールスター出場を後押ししてくれたファンを思い、先制のホームを踏んだ源田は「小学生もたくさん見に来ている。初心に返って頑張ろう」と試合前の円陣で肩を組んで味方に呼びかけていた。それぞれが誰かを思いながら手にした勝利。沖縄の方言で絆を意味する「ゆいまーる」な1勝だった。(末継智章)

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