新型コロナウイルスの影響で、石川県内各地のイベントが中止となった影響で、催事を担ってきた青年団が打撃を受けている。出店で得る収益や住民からの寄付「花代」などの収入源を絶たれ、活動が難しくなった。地域によっては青年団員が担う消防関係の催しも中止になり、防災面での影響を懸念する声もせり出す。県青年団協議会が支援に乗り出した。
県青年団協議会によると、県内では現在、６９団体約１２００人が青年団活動に取り組んでいる。
羽咋市青年団協議会は８月に予定されていた「羽咋まつり」と花火大会が中止となり、主要な収入源である子ども向け屋台、スーパーボールすくいや水ヨーヨーつりなどからの収入１０万円前後がなくなった。協議会は例年、この収益を活用して、クリスマスに子どもたちにプレゼントを配る事業を展開している。番匠未樹会長（３７）は「クリスマスは去年の衣装を使い回すが、活動計画を立ててもその通りに実施するのが難しい」と悩ましげに話した。
志賀町の今市（いまいち）青年団は８月末に行われる獅子舞やみこしが中止となった。団の収入源となる花代が得られないばかりか、町の自衛消防隊操法大会も中止となった。出水（でみず）拓也団長（３２）は「初期消火の対応などを練習する機会がなくなり、何かあった時に本当に動ける若手が、動けなくなってしまう」と防災面での危機感をあらわにした。
金沢市の崎浦青年団も、夏休みに予定された祭りや盆踊りが中止になった。東山誠志朗団長代行（３７）は「団をアピールする機会を失った」とし、団員の減少に拍車が掛かるのではないかと不安をのぞかせた。
県青年団協議会は６月下旬に「青年団活動支援事業」を開始し、助成金や補助事業の紹介や団が実施できる委託事業の紹介などに乗り出した。一般財団法人県青少年育成基金の「県青年活性化ファンド」を用いて、同協議会に加盟、非加盟に関わらず相談に乗り、取り組みを支援する。
協議会の小林克嘉監事（４０）は「地域、市町の垣根を超えて、青年団をバックアップしたい」と相談を呼び掛けた。
北國新聞社
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July 20, 2020 at 11:19PM
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青年団、コロナで活動危機 催事中止、収入断たれ 石川県協議会が支援開始（北國新聞社） - Yahoo!ニュース
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